生後2ヶ月半でお迎えした我が家の愛犬くん。
なかなかトイレは覚えないし、何でも噛んでボロボロにしてしまうし、
コロナ禍のリモートワークで家にいることが多かった私もちょっとストレスに。
そこで、近所にあった犬の幼稚園に通わせることにしました。
この記事では、犬の幼稚園についてと、通わせてみた感想についてお伝えします。
犬の幼稚園に通わせる目的は?
愛犬を幼稚園に通わせる目的は、以下のようなものが考えられます。
1.愛犬の社会化
幼犬のうちに、家族以外の人や犬と触れ合ったり、自宅以外の場所に慣れさせたりするこ
とはとても大事だと言われています。
幼稚園に入らなくても、家族以外の人に遊んでもらったり、散歩中に他の犬と触れ合ったりするチャンスもありますが、限界があるかと思います。
2.愛犬のしつけ
生活習慣(トイレ・散歩・ハウスなど)や基本指示(おすわり・ふせ・まて)をはじめ、さまざまなルールやマナーを学ぶこと
これも飼い主さんだけでやるのはなかなか難しい場合もあるかと思います。
3.犬同士のコミュニケーション
他の犬と遊びながら、犬同士のコミュニケーションを学ぶこと
一頭飼いの場合、他の犬と長時間一緒に過ごせるのは貴重な経験です。
4.愛犬のストレス解消
特に留守番の多い犬の場合
いくら慣れていても、ずっと一人だとちょっとかわいそうですよね。
5.人間のストレス解消
つぶらな瞳で見つめられると放っておけない。
でも、ずっとそればかりで疲れてしまうという私のような人には、愛犬と離れる時間も必要です。
入園時期は?
入園するには、狂犬病予防接種と混合ワクチンの接種済み証明書が必要です。
なので、早くて生後4・5か月くらい?
園のチラシには「月齢3か月未満の場合はご相談ください」とありました。
うちの子の場合、生後6か月で入園しました。
逆に遅い場合は、特に制限はないようですが、1歳以上で入園する場合は、料金が高くなります。
どんなことをするの?
1日のスケジュール例
9:00~10:00 登園
先生に預けて手を振ってお見送り。
~10:30 お友達とプレイタイム
おもちゃを使ったり、じゃれあったり自由に遊びます。
10:30~ 個別レッスン
12:00~ お弁当/お昼寝
13:00~ 個別レッスン
14:30~ お散歩
15:30~ お友達とプレイタイム
16:00~17:00 お迎え
園のHPを参考に書いてみましたが、実際には時間はざっくりした感じなのかなと思います。
散歩は毎回ではないようでした。
わんちゃんなので、寝たい子は寝てしまうし、遊びたい子は遊んでいるという感じでしょうか。
個別レッスンの間は、他のわんちゃんは、それぞれクレートで休んでいるようでした。
部屋にはクレートがいくつもあり、バスタオルがかけられ外が見えないようになっていました。
持ち物は?
通園バッグ
入園したときに小さな手提げの通園バッグをもらい、その中に必要な物を入れていきました。
子どもと同じ名札つき!
お弁当(ドッグフード)
一日三食の子の場合
リード
クレート
(うんち袋 → 園までお散歩しながら行く場合)
どんなレッスンをするの?
うちの子の場合
・基本指示(おすわり・ふせ・まて)
・仰向けだっこ → トリミングなどで体を触られても嫌がらない訓練
・クレートの扉があいたとき、急に飛び出さない訓練:クレートを開けて出ようとするのを「待て」と言って、落ち着くまで出さない
・リードをつけるとき、お座りして待つ訓練 興奮するのを抑える。
・拾い食いしない訓練 室内でリードをつけ、床にえさを置いて食べさせないようにする。
・くわえている物を離す訓練 「離せ」の指示でおもちゃを離す
・散歩で顔を上げてまっすぐ歩く訓練 下を向いたり、拾い食いしようとするのを指示をしてやめさせる。
など、わんちゃんごとに課題が違うと思うので、他の子たちがどんな訓練をしていたのかはわかりませんが、うちの子の場合はこんな感じでした。
通園中の様子を知ることはできるの?
我が子を預けたものの、幼稚園に行っている間、どうしているのか気になりますよね。
そんな保護者のために、幼稚園では口頭連絡に加え、その日の報告シートと動画・写真をくれました。
口頭連絡
お迎えのときに、その日の様子やどんなトレーニングをしたのか先生から報告がありました。
(子どもの保育園のお迎えみたいですね。)
報告シート
その日、どんなことをしたのか先生が丁寧に書いてくれました。
・何時におしっこやウンチをしたのか
・どんなトレーニングをしたのか
・誰と遊んだのか など。
動画・写真
トレーニング中の動画や、他の子と遊んでいる動画、写真などがその日の終了後にLINEで送られてきました。
他のお宅のわんちゃんの写真なので、勝手に載せられませんが、大きさも犬種も違うわんちゃんたちがカメラ目線で写っている写真は何とも言えず、たまらないショットの数々。
遅刻・欠席連絡
LINEで行いました。
人間の幼稚園みたい!?
トレーナーの先生は、犬好きだからこの仕事をされているのでしょう。
話し方も人間の子と接しているようで、まさに「幼稚園」でした。
たとえば…
見送りのとき
「はい、お母さん、いってきまーす」「がんばりまーす」(愛犬くんの心を代弁)
お迎えのとき
「今日は〇〇くんや△△ちゃんと、たくさん遊びました。」
「今日、新しい子が入ったんですけど、愛犬くん、しっかりお兄ちゃんしてくれましたー」
そして、私も「石ばかり拾い食いして、困ってるんですよー」「最近、無駄吠えするようになってきて…」などと、我が子の困った行動を先生に相談。
アドバイスをもらいながら、人間の子と全く同じだわー、と思ってました。
また、お誕生日にはかわいいリボンをつけて記念撮影もしてくれました。
気になる料金
うちの子が通っていた幼稚園の場合(2021年当時・税込み)
入園料 5500円
1日体験入園 3300円
3ヶ月コース(週2/全8回)
入園時1歳未満 39600円/月
入園時1歳以上 48400円/月
6ヶ月コース(週2回/全8回)
入園時1歳未満 35200円/月
入園時1歳以上 44000円/月
チケットコース
入園時1歳未満 10回 55000円 20回 99000円
入園時1歳以上 10回 60500円 20回 110000円
一時預かり(~4時間) 550円/時間
一日預かり(9:00~17:00) 3300円
うちの子は6ヶ月コースに通ってました。
現在は、体重や月齢6ヶ月以上か未満かによって、さらに細かく値段を分けているようです。
その他
・サロンも併設されていて、通園児、卒園児対象の割引サービスもありました。
シャンプー中やトリミング後に可愛くなった写真もLINEから送られてきました。
・コース終了後もチケットを買って、延長することが可能でした。
結局、通ってどうだったのか?
しつけについて
しつけに関しては、卒園した今もできないことがたくさんあります。
が、これは入園前に説明されたことでもありますが、幼稚園に通っているだけではできるようになりません。
送られてくる動画を見ながら、家でも毎日、トレーニングすることが大事だと言われていました。
しかし、忙しさにかまけて、家ではほとんどトレーニングをしなかったので、あまりできるようにはなりませんでした。
まあ、これは、自己責任でしょう…。
社会性について
社会性については、とてもよく身についたと思います。
散歩中、他のわんちゃんや飼い主さんに会ったとき、しっぽを振って、愛想よくできるので、かわいがってもらえることが多いです。
生まれつきの性格もあるかもしれませんが、幼稚園に通っていたおかげだと思っています。
よかったこと
愛犬くん、本人はとにかく幼稚園が大好きでした。
通園バッグを手に持っただけで、しっぽを振って飛び上がって喜び、タッタッタとクレートに入って行ったので、幼稚園に行くのが嬉しくてたまらないんだなと思いました。
そして、幼稚園につくと、ちぎれんばかりにしっぽを振って、先生に飛びついて行ったので、先生のことも大好きだったのでしょう。
愛犬くんのそんな姿を見られるのは飼い主としても、とても嬉しいことでした。
また、自分にとっても、リモートワークに集中することができてよかったです。
愛犬くんをお迎えした当初、可愛いけれど、常につぶらな瞳で見つめられていることに、若干、育児(犬?)ストレスも感じていたので、少し距離を置く時間ができたのもよかったです。
まとめ
以上、犬の幼稚園についてのご紹介でした。
正直、料金は安くないです。
うちも、家計のことを考えて、入園すべきかどうか散々迷いました。
ですが、まだ小さいうちに、社会化できたり、プロにしつけをしてもらえたりしたのはよかったと思います。
また、何といっても、愛犬くんにとっては、刺激的でとても楽しい場所でした。
犬の寿命、十数年と考えると、少しでも楽しい時間を作ってあげられたというのは、お金に代えがたいものがあったと思います。
ということで、我が家にとって、犬の幼稚園、よかったです。
もちろん、わんちゃんの性格や、幼稚園によって、いいことばかりではないと思いますが、
もし、入園を迷っている方は、一度、体験入園してみてはいかがでしょうか。